プロローグ[]
- 遥か遠い昔 About A.D.4000
- およそA.D.4000の頃には、人類は既に恒星間移動が可能な科学力を保有しており、銀河系全域へその足を広げ、数多くの太陽系を植民地としていました。
- しかしその栄華も束の間、琴座宙域ヴェガ恒星系付近に本星を持つと思われる「ヘロディアン」と呼ばれる超科学文明による侵攻を受け、人類は成す術もなく滅亡の憂き目に遭ってしまいます。ただ1つの銀河系に住む僅かな人々を残して。
- その銀河の名は「ノバスセクター」
- ノバスセクターにはヘロディアンの生体構造に致命的な打撃を与える物質「ホーリーメンタル」が多く含まれ、いかなるヘロディアンといえども侵攻できなかったのです。 しかしヘロディアンはそこで諦めたわけではありませんでした。今度は逆に、ホーリーメンタルによって悪影響を受けない人類を、研究のため利用することを思いついたのです…
- 特殊環境下で発展した新たな文明の芽
- 人類を瞬時に滅亡に至らせたヘロディアンの生物兵器「アルカナウイルス」の脅威から逃れるため、ノバスセクターに生き延びた最後の人類たちは、外宇宙との完全断絶の道を選びました。
- 断絶という言葉には物質的な移動だけではなく、情報通信も含まれました。
- そうして孤立した状況の中で、ノバスセクターの人類たちはそれぞれの住む惑星の環境に合わせて再び進化を重ね、文明を発展させていきました。
- すなわち、コラの民は高度な精神文明を、アクレシア人は頑強な機械文明を、べラート人は精神と機械の調和によって成る中道的な文明を。
- キャラバンによる惑星間取引
- しかし一方で、完全孤立していると言いながらも彼らの経済や社会の中には他文明の形跡が少なからず見て取れます。最も分かりやすい例は、ノバスセクター全域に渡って通用する共通貨幣「ゴールド貨」でしょう。
- ゴールド貨を流通させているのは、「キャラバン」という小規模な商人から国家に劣らぬ勢力を持つ貿易商までが集まる経済グループです。彼らは独自の交換比率と為替レートを持っており、それこそノバスセクターの中であればどんな相手とも取引をする、ある意味最も公平で公正な存在と言えます。
エピソード1[]
- 時は流れA.D.9000
- 悠久なる時が過ぎ、外宇宙との繋がりを完全に断絶したはずの人類は、また宇宙への挑戦を始めました。
- その中でもっとも栄えたのは、かつてその進歩した科学文明を元に銀河系全域を繋げる貿易航路「べラートライン」を開通させ、支配下のさまざまな種族をも国家に組み込んだ「ベラート連邦」
- そして一時期「色の戦争」と呼ばれる深刻な宗教的内紛に巻き込まれ、結果ダーク系列のフォースを扱う者たちの勝利となり「唯一神ディセム」の意志を、全宇宙にかけて実現しようとする「神聖同盟コラ」
- しかし極端な機械文明を成し、全体主義に近い帝国第一主義を掲げて銀河系占領を画策していた「アクレシア帝国」は、ベラート連邦という強力な敵を打ち砕くべく、神聖同盟コラと手を結んで挟撃するという戦略を展開。結果見事に連邦の勢力を減退させるに至りますが、この共闘は帝国内部で分裂を生むことになり、現在は神聖同盟軍と連邦軍を相手に、最後の戦いを挑んでいます。
- 戦いの要因は他にも数多く、べラート人にフォースをもたらしたコラの民は色の戦争で敗北したのであり、そのべラート人の使う古代より伝わる聖なるフォースと現在の同盟軍が扱う禁じられていた闇のフォースの対立、
- 精神を重要とするコラの民や自由をもっとも尊重するべラート人と、個人は国家のためにあると主張する帝国との対決、
- 洗脳が失敗し自我が芽生えた帝国兵士による革命等です。
- こうして三種族は、永遠に続くかのように思われる混沌とした戦いに巻き込まれるのでした。
- Novusセクター
- 惑星ノバスは、ノバスセクターという銀河の一角に位置する小さな、けれど豊富な鉱物資源に恵まれた惑星です。ノバスセクターにはルーメン恒星を中心とするルーメン太陽系と、ナイガー恒星を中心とするナイガー太陽系という二つの恒星系があり、コラ、アクレシア、ベラートそれぞれの民の母星も、このいずれかの太陽系の中に存在しています。
- 惑星ノバスではその豊富な資源を巡り、現在ノバスセクターでもっとも激しい戦いが繰り広げられています。
- そして 物語は、惑星ノバスの「アス」という大陸からスタートします。
- アス大陸は、惑星ノバスの中でも最も埋蔵資源が多く、それゆえ各勢力の衝突も激しい主戦域です(残りの二大陸には各勢力ともまだ足を踏み入れておらず、現状は未開の土地として残されています)。
- 現在アス大陸の勢力分布は、中央の資源地帯を囲んできれいに三等分されており、北にベラート連邦、南に神聖同盟コラ、そして南西にアクレシア帝国がそれぞれ占領地域を持っています。今、憎悪と数多の野望の渦の中で、それでも希望と己の種族を信じる英雄たちの戦いが始まります。
- ダークホール
- 「カルテル」という組織があります。組織とはいっても実態は商人ギルドのようなもので、来る者を拒まず、去る者を追わず、結束力も弱く互いに助け合うようなこともありません。彼らに共通する唯一無二の目的は、富の追求。逆にそのような性格ゆえ、その構成員は種族を問わずノバス星系の中に数限りなく存在し、人知れず一大勢力を築いているともいわれます。「キャラバン」との最大の違いは利益が得られるならどんな汚い仕事にも手を染め、場合によっては殺人や破壊工作も厭わない闇の商人、それがカルテルなのです。実際、惑星ノバスにおけるこの泥沼の戦争はもともとカルテルが仕掛けたものであるという見方が、今ではどの種族内でも大勢を占める意見となっています(当然のことながら、彼らが扱う商品の中には武器弾薬も含まれています)。カルテルの創始者であり指導者である「ハイブリア」と呼ばれる人物は惑星コラの出身で、ホーリーフォースとダークフォースの両方を操る異能力者だといわれていますが、実際に彼の姿を見た者はなく、その存在は長い間謎のベールに包まれていました。しかし最近になり、彼の名が現実味を帯びて戦場の端々で囁かれ、あるいは聞かれるようになったといいます。その発端は、極寒の地や火山地帯のモンスターが稀に落とす、ある特殊な装置でした。ごくわずかな時間ながら簡単に異次元への道を開くことのできるその装置は、もとはカリアナ族をはじめとする反カルテル組織のテロに遭い、撃ち落されたカルテル輸送船の積荷だったことが判明しています。しかもその荷札に書かれていた送り主の名はハイブリア。つまり惑星ノバスのどこかに彼は実際にいて、謎のオーバテクノロジーを使用した何かの研究を行なっている形跡があるのです。しかもそのオーバテクノロジーをハイブリアにもたらしたのは、おそらく・・・惑星ノバスで各種族を束ねる管理人たちは、愚かにも早速この装置の謎を解明すべく研究者による解析を進め、同時に莫大な報酬を用意して危険な内部調査に挑む有志を募りはじめます。メインターゲットはもちろん、ひときわ異彩を放つ「ダークホール」。未知のテクノロジーのかたまりであるこの装置とその先に広がる異空間の構造を明らかにできれば、一気に戦局を変えられる可能性が見えるかも知れないからです。しかし、やがて各種族管理人たちはこの決断の愚かさを心の底から悔いることになりました。なぜならダークホールの正体とは・・・
- サークルゾーンスクランブル
- ノバスは資源に関する絶対的な必要性によりアクレシア、コラ、ベラート三種族が尖鋭に対立しており、軍人が出征するのに一番理想的な地にも関わらず高官たちはあまり進んでこの地へ来ようとはしません。クレッグ鉱山に住む化け物を始め、常識を超えた強大で強靭なモンスターたちがノバス全域に生息しており、ホーリーストーンが噴出する特殊な波長に電子装備が強い影響を受けるため、大規模な作戦は実質不可能だからです。そのためノバスには一般兵以外にベラート連邦では難民や植民地惑星の若者を市民権と交換で、神聖同盟コラはディセムへの信仰心が薄い若者や政府も手に負えない狂信者たちを、アクレシア帝国は完全な洗脳に失敗した兵士を秘密裏に完全な洗脳の実験台にするために投入し、そしてこの他に確かな能力を持った傭兵と各種族随一のエリート部隊が投入されています。このような環境により、ノバスでは゛力がすなわち正義゛であり真理であり美徳でした。そのため軍紀に拘る正規軍よりも特化されたノバスの部隊のほうが遥かに優秀であり強靭でしたが、元々各種族の厄介者だった軍人も多く存在するため、各政府はいつ反乱に遭うのか不安でした。ベラート連邦に数ある機甲装備のうちカタパルトメインフレームとゴリアテメインフレームしか投入されていないのもこのためです。またノバスの兵士達は゛ギルド゛と呼ばれる軍閥のような物を組織しており、戦況の膠着により反乱もいよいよ現実になりかねなくなっていました。そこで各政府は彼らの不満を逸らすために中立地帯の自治権を分け与えることにし、またその過程でより優秀なギルドに権利を渡すための競争の場を与えたのです。そのギルドの貢献度はもちろんですが、さらに重要となるのが「サークルゾーンスクランブル」と呼ばれる一種のスポーツです。
- スクランブルのモットーは名誉、矜持、勇猛です。゛ 凡愚株平和会議゛招待議長アンシアはベラート出身でしたがアクレシアの捕虜となり、機械の身体にされ人生に絶望して殺人マシーンと化します。が、戦地を転々とする中コラのダイン族長に捕まりディセムの教えを説かれ信者となりました。彼が政府首脳に提案したのが三種族共通のスポーツであるスクランブルです。その正当性とスポーツマンシップの強化が表向きの標語でしたが、究極的には平和の道を模索するためでもありました。アンシアは勇猛の代わりに友情を入れたかったと言っています。スクランブルは戦争ではなくスポーツだからだと。しかし各種族の激しい判断により結局勇猛が取り入れられました。その中でもアンシアは勇猛を一番最初に掲げることに最後まで反対を貫きました。スクランブルは各種族のギルド同士が対決するスポーツで、競技中にランダムに現れるストーンを確保し敵陣にタッチダウンすることを目的とします。その途中敵チームが全力でタッチダウンを阻止し、味方チームは全力でタッチダウンを支援するのです。三種族が最初に競技する日にコラ最大そして最強を誇るジズブゾックの族長ジズダインは゛勝利より参加にこそ意義がある゛と発言しました。これはアンシアの思想に感銘したことと思われますが、彼女にもこの競技がいつか三種族の絆になってくれる平和を追求したスポーツであることを暗示するのが精一杯でした。しかしこの発言に感銘を受けた一部のベラートとアクレシアの首脳は、彼女の言葉を心の中に秘めたのでした。
- 新たなる大地、炎王の帰還
- エラン高原は光波による長距離探索はむろん、航空探索にも失敗した未知な大地でした。カルテルの商人たちはエラン高原から発生する強力なホーリーメンタル波長を探知し、そこには膨大なホーリーメンタルが存在すると信じました。そのためカルテルは各政府から遠征部隊を募集し、エラン高原の探索を任せるようになりました。しかしエラン高原には鉱物生物であるダゴンシリーズが棲息していたのです。かつて人類が滅亡する寸前に生物兵器として開発されたダゴンシリーズは、先代人類が生み出したもっとも強力な生物兵器だったのかもしれません。彼らは人間のコントロールから脱し、自然繁殖しながら自らを醜い化け物にした人類を怨みさらに力強くなっていきました。ですが、そのことを知らないカルテルは遠征が失敗する度にさらに多くの遠征部隊を募り資金を投入しました。こうしてようやくエラン高原にいくつか安全地帯を作ることに成功したのですが、その安全地帯でさえ新しい脅威に晒されるのでした。カルテルと敵対していた反カルテル組織はエラン高原にある種の秘密があることに気がつきました。彼らはカルテルに忍び込んだスパイの情報からただちにエラン高原に精鋭部隊を派遣し遠征部隊を攻撃し始め、またエラン高原に棲息する生物は尋常を遥かに超えた強力な力を持ったものばかりで、遠征部隊の被害は止まることを知りませんでした。しかし遠征隊も反政府組織も、彼らの祖先が犯した過ちと戦いながらもエラン高原の奥深くにあるという黄金の神話を探して前進の足を止めなかったのです。
- それと時を同じくして、長らく良質な素材が取れると有名だったコールドロン火山に異変が起き始めました。火山から今までより遥かにどす黒い火山灰が降り注ぐようになったのです。今まで比較的貧弱だった火山の生物はその火山灰を被ると急激に凶暴化し強力な力を身につけたのでした。ついすこし前の火山の風景は一変し、文字通り地獄のような世界と化したのです。その元凶は火山の王ベルフェゴールの帰還でした。その異変にいち早く気がついたのは、カルテル所属の冒険家でした。彼の話によれば「今はべラート、コラ、アクレシアで争っている場合じゃない!今すぐあの化け物を倒さなければ、そのうち奴らは外に出てみんな死ぬ!」だがクローラー族である彼の話にカルテルは耳を貸そうとしなかったのです。だが各国の兵士も次第にこの異変に気がつき、独自の指令系統を持っているギルドを中心に火山の王者に対抗しようとしました。ベルフェゴールは火山奥地にある城に君臨していますが、今までこの強大な化け物がどこに隠れていたかは定かではありません。しかし、唯一はっきりしていることは、この紅の巨人こそ炎の頂点に君臨する真の王者であること。これらの変化もノバスに近づきつつある異変のほんの些細な兆候なのかもしれません・・・
エピソード2~ノバスの開拓者達~[]
- 限界への挑戦
- ノバスでの戦争が泥沼化して既にかなりの時間が経っていました。
- しかしずっと変わることの無い戦況にも変化が現れてきました。
- ノバスの汚染が進んでいるというのです。
- そのためホーリーメンタルの保護が大事となり、各種族は更なる兵力強化を行いました。
- その結果数々の新兵器が登場し、また限定的に核弾頭の使用をも許可されたのです。
- 激化している戦争の中、新たなエリアが開拓されました。
- コールドロン火山の奥から繋がる野獣の山
- そして野獣の山奥地に広がる追放者の大地
- 最後に天空のイダーに存在する破棄されたカルテル研究所です。
- この新たなる土地へ進出するため、各種族は選りすぐりの兵士に試練を与え、それをクリアーした最高の兵士達だけに覚醒するカプセルを与えました。
- これによりノバスの戦力は更に増大するのでした。
- また研究の成果により、一時的にホーリーストンキーパーに有効なダメージを与えることが可能となりました。
- しかし三種族が新たに進入したこれらの地域は、今までとは何かが違っていました。
- 野獣の山はノバジャンの伝説によると、かつてヘロディアンと対立したエルフを守ったドラゴンが眠るとされ、肉体は地に没したが強靭な精神は今なお生き残っているといわれ、その墓を今も凶暴な動物達が守っているらしいのです。
- 龍が真に願うのは、復讐か?それとも復活か?
- 追放者の大地と呼ばれるこの土地には、ノバジャンと言われるノバス原住民達が集まっています。
- 彼等は太古の昔からノバスを守ってきたにも関わらず、エルフに押し退けられヘロディアンに追い出され、ついには三種族からも住む土地を奪われたのです。
- 彼等は日々かつての土地を取り戻すために進みますが、命をかけて争ってもこの夕暮れ時には再び元の場所に逆戻り・・・
- 寂しく遠くを見つめる彼等が考えるのは一体誰か自分達を追放者にしたのか?
- 彼等は決してその侵略者達を許さないでしょう。
- カルテル研究施設は、カルテルの長ハイブリアが秘密裏に作った施設です。
- ここでの研究は、かつて人類を滅亡させたアルカナウイルスを利用し生体兵器を作ることが目的でしたが、しかし彼の努力は水の泡と化し、研究所はバイオハザードを起こし多くのゾンビを生み出してしまいました。
- そして彼に騙され研究所を訪れたアクレシア兵達までもがゾンビ化したのです。
- しかしそれ以降隠密に吹雪の中で閉鎖されていたはずのこの場所がなぜ再び現れたのでしょうか?
- ところどころで今まで噂でしかなかった種族や人物達のベールがすこしずつ剥がされていきます。
- 混迷を極める戦場で新たな土地の秘密が明らかになるにつれ、各種族はノバスに迫っている異変にすこしずつ気付くのでした。
- 兆し
- ノバスには三種族が訪れる以前から栄えていた種族がいくつかあります。
- アクレシア帝国により住む土地を奪われたカリアナ族もその一つです。
- 彼女達はイダーやエランにある無人兵器からでもわかる通り、ある程度知性があるとわかっていました。しかしカリアナ族達が作ったとは思えない遺跡もいくつかノバスに残されています。
- 最近になり、その古代種族の存在がすこしずつ明らかになってきました。
- 各種族の到着と共に住む場所を奪われた、スナッチャー族・クローラー族・バファー族、この三種族は古来よりノバスの大地の覇者であったと推測されました。
- 各種族はこの三種族をまとめてノバジャンと呼ぶことにしました。
- そしてもう一つ、エルフと呼ばれる種族が存在するらしいのですが、その決定的な証拠はノバジャンの伝説でした。
- 彼等の伝説によると、野獣の山には隠れたエルフの土地に繋がる門があるというのです。
- しかしエルフの大地は原因不明の恐ろしい疫病に襲われ、エルフの大地の守護者であるドラゴン、ナジャルが封印したというのです。そしてその入り口である野獣の山に降る雨は、ナジャルの涙だと言われています。
- その伝説がただの神話ではなくなったのは、追放者の大地に佇むノバジャン神殿の発見でした。
- 名こそノバジャンですが、その建築技術は今まで発見されたノバスの遺跡とは明らかに異なっていました。
- この神殿は現在廃れてはいますが大総統ブラッドエックスが君臨しており、調査は困難でした。しかし伝説に真実味が帯びたことにより、本格的な調査がすこしずつ開始されました。
- 連邦の行動科学研究所、神聖同盟元老院の異常生態研究所そして帝国のアルバリウムでは、野獣の山に住むスティングホストマールが汚染されているエルフの土地から入り込んだと見込んでいます。
- そのため調査隊が派遣されました。その途上、野獣の山調査をしていた連邦のトゥームストーン部隊、同盟軍のクリムスンエッジ部隊、帝国軍のトイペル部隊がブラッククローウォービストと戦闘に陥った際、今まで単純な野獣だと考えられていたブラッククローウォービストでしたが、その死体を調べると、なんと一匹だけネックレスを付けた個体が確認されたのです。つまり誰かが奴等を飼育している可能性が高いことが明らかになりました!
- 各国は引き続き調査を続行しようとしましたが、野獣の山に生息するモンスターはもはや人知を超える強さであり、通常部隊では調査の続行どころか長期対抗することすら不可能に近い状態であったため、調査隊は全滅してしまいました。
- そのため、新たに限界を突破した兵士に調査任務を依頼することになったのです。
- その成果である貴重なサンプルを元に行動科学研究所を初め各国の研究組織は、野獣の山を大々的に調査する必要があると結論付けました。
- この一帯の生物は奥地に入ることを拒むように、まるで軍隊のごとく組織的に配置されています。要所に設置された門番や集団で行動するモンスター、彼等は一体何を守ろうとしているのでしょうか?
- 各種族は古くより野獣の山に存在する「古代人の道」と呼ばれる土地で狩りをしていました。そしてクレムルスナッチャー斥候兵を捕獲することで真実を知ろうとしたのです。ノバスにとどまる軍隊は皆このことに注目していきました。
- エルフの救援(すこし古い情報なので確定ではありません、以後激しくネタばれの恐れあり)
- 今現在でこそアルカナウイルスの影響が少ないノバスですが、それは遥か昔のノバスに住む者たちの犠牲があったからであるといえます。
- 数千年前、ノバスにアルカナウイルスが広がりはじめたとき、古代ノバス人の中でも特別神聖で力があった種族、エルフ達はそれに危機感を抱き、エルフ達の女王ナルウェンはエルフの森に結界を敷いて外部との断絶を図りましたが、既に一部のエルフは感染してしまった後でした。
- ノバスにウイルスをばら撒いた張本人ヘロディアンゼッソは自分がホーリーメンタルの影響で死ぬ危険に陥りますが、エルフ達の神聖なる大樹ユグドラシルに融合して命を拾いました。
- ホーリーメンタルの神秘な力に惹かれたゼッソはこれを研究することにしました。
- アルカナウイルスは感染したものを死に至らしめない代わり、その者の精神を支配し破壊の限り尽くさせる恐ろしい精神汚染ウイルスでした。
- かつての地球人類も、最後に地球を破滅させたのは感染した同じ人類自身だったのです。
- ゼッソは研究をしながら汚染したエルフ達にヘロディアンの科学技術を伝授し、エルフ達と争わせました。数千年に渡り、外からではわからない世界で戦争をし続けた二種族でしたが、ゼッソはついに欲した解答を探り出し、その成果を他のヘロディアンに伝えるために宇宙へ戻る準備をはじめたのです。準備を終えたゼッソは宇宙へと向かうためにエルフ達の結界を破りました。
- 女王ナルウェンはゼッソの振り撒いたアルカナウイルスに感染した同族達が制御と理性を失い、ノバスそのものを破壊しようとしていることを知りました。長い間涙の道を進んだエルフでしたが、女王はついにゼッソを殺し、もはや救うすべが無くなった同族達も一緒に葬ってほしいと、今まで姿を隠してきた各種族の英雄達へ頼んだのです。
- ウイルス生命体と化したゼッソがこのまま宇宙へ逃げ延びれば、他のヘロディアン達も皆ホーリーメンタルに対する耐性を持つようになります。それはヘロディアンに対抗する現時点での最後の武器をも失うことを意味するのです。
- 各種族は自分達が普段より信じるに足る兵士を選び、一時的に種族の壁をも乗り越え連合し、感染したエルフメタルエルフ達の森と町の破壊、そしてゼッソを葬る任務を言い渡しました。
- 謎の超技術
- アクレシア、ベラート、コラの三種族による本格的なノバス開拓が始まり、ホーリーメンタルの膨大なエネルギーが徐々に銀河全域へと広がっていきました。ホーリーメンタルから流れ出る強力な波長は、ノバス太陽系全体の長距離通信と長距離ワープを不可能にしました。そのため凶暴なノバス原生生物や突然変異を起した怪物は、駐留軍の補給路を常に脅かしていたのです。
- 通常航海だけでは500日以上もかかる劣悪な自然環境の中、クレッグ鉱山を巡る戦争はなおも激しさをましています。惑星ノバスが発見されてから9年経っても、相変わらずそこは孤立無援の地獄でした。一つの航海技術が発見されるまでは・・・
- ノバス暦12年7月31日
- 惑星ノバスの近辺宙域で宇宙デブリを撤去し、リサイクルする作業をしていた民間企業所属の船が、破壊された一隻の宇宙船を引き上げました。その船はアクレシア、コラ、ベラートはもちろん、カルテルやその他のどの組織にも登録されていない謎の船だったのです。
- 通常未登録な宇宙船は海賊などが不法に入手したものが多く、法的保護を受けないため、発見した者が自由に解体、処分できることになっているのですが、しかし彼らは解体処分をしませんでした。正確に言えばできなかったのです。
- その船には明らかに異常な点が三つ存在していました。一つはその脇腹についた傷で、まるで巨大なサメにでも噛み千切られたかのような不思議な形状であり、この一撃で撃沈されたと推測されました。
- 第二にその航海装置に使われていた言語は、ノバス銀河系の3648言語のどれとも一致しませんでした。
- そして最後に、その船は中継ステーションもなしに遥か離れたところから惑星ノバス宙域にワープした可能性が高いことでした。
- その三日後、行方不明となっていた民間リサイクル船は無残に破壊された姿で惑星ノバスの衛星裏側で発見されました。しかし不思議なことに乗務員全員の死因は、宇宙海賊による銃撃によるものではなく正体不明のウイルスによるものでしたが、その真実は公表されませんでした。
- ただノバス宙域でも一気に長距離ワープ可能な技術が、ノバスの衛星裏で何処かに失われたとだけ知らせられました。
- このノバスでも一気に長距離ワープできる技術、その存在自体が既に希望の象徴であると同時に宇宙に向けた挑戦の象徴となっていました。
- 人々はその航海技術をその願いを込めて、種子すなわちシードと名づけました。
- 結局失われたシードは発見されませんでしたが、噂はますます膨らみ、ゲートワープではない通常の航海による細密な宇宙探索が増えるようになりました。
- 正にこの事件が超科学文明と同時に強力なウイルス生命体、ヘロディアンが長い間準備してきた侵略の前兆とは誰も気がつかないままに。
- ベラート英雄の孤戦
- 連邦の英雄ビーハンマーの努力で、帝国のロタンサードそして同盟のジズ・カダシャと力を合わせ、種族を超えた連帯によりセット砂漠で進行中だったヘロディアンの陰謀を粉砕するに至りました(RFonlineエピソード1)。
- しかしまだベラート連邦上層部の中にはヘロディアンの汚染が広がっており、ビーにはその権力に対抗する力はありませんでした。
- そして深く親しい関係だったジズがロタンと恋人関係に発展したという憂鬱な知らせを忘れるために、自分ができる仕事を探すため宇宙に出向いたのです。
- 宇宙ステーションイカルスにいる友人のベキ(雑貨屋)を通じて、ビーは残された記録映像から失われた船の残骸に巨大な生物に噛み千切られたような傷があることを知ります。
- 彼はそんな傷を付けることができる存在を知っていました。三年前、セット砂漠でいやというほど争っていた存在、ヘロディアンしかありえないと。
- 彼は急いでこの事件の秘密を追跡しはじめると同時に、ロタンとジズにそのことを知らせました。一方、ヘロディアンと長年戦争状態だったタウロス星団連合ではヘロディアンの異変に気付き、その陰謀を阻むため秘密裏にノバスセクターに特使を派遣することにしました。
- 無事に特使を向かわせるため、彼らは特使をコラでもベラートでもアクレシアでも、ノバス原住民やヘロディアンでさえ想像すらできなかった者を向かわせました。それは宇宙で一般的な動物型ではなく劣等生物とされる植物型のものでした。
- ヘロディアンの目を掻い潜り、ノバスセクターまで飛来させるためにそれは種子の姿をしていました。しかし途中ハイブリアの裏工作により宇宙海賊の襲撃を受け、種子は行方不明になってしまいます。種子を乗せた船の名はサンタマリア号といいました。
- その頃ビーはノバス太陽系を捜索中、ノバス太陽系内外と通信・ワープが可能な重力異常個所を見つけます。しかし最悪なことに、その場所はヘロディアンが建設中の中継基地でした。ビーはその撮影に成功するも、ヘロディアンと宇宙海賊の襲撃を受け負傷し、墜落してしまいます。
- 三度の死と直面したビーでしたが、彼を助けたのはなんとカリアナプリンセス、チン・カノーアでした。イダーでビー達と死闘を繰り広げた彼女は、ビーを優れた知恵と勇気を持つ正義の戦士であり、尊敬するに値する敵と認めたのでした。そして彼をカリアナ族の隠れ場所にまで連れて行き、治療までしてくれたのです。ビーはカノーアの助けにより、またも命を拾ったのでした。
- しかし彼の宇宙船は完全に破壊され、ブラックボックスを含む証拠品を全て失ってしまいました。
- 深い傷を負った身体の治療をしている間、彼はカリアナ族の歴史を聞きます。カリアナ族は勇猛な戦士ですが、ノバス開拓軍との戦闘でアクレシア帝国によって強制移住させられ、帝国からの残忍な扱いに耐えかねて独立を奪い取るためカルテルに味方しましたが、カルテルからも利用されるだけ利用され捨てられた悲運な種族であること、そのためカリアナ族の男性の多くは反逆者とされ、アクレシア軍に皆殺しにされ、男達が血で稼いだ時間で辛うじで逃げ延びた女性もカルテルに囚われ戦闘マシンにされてしまったこと。幸か不幸かカルテルに敵対的だったロタンセカンドはカルテルを強襲、その混乱に乗じて彼女達を逃がしてくれたこと。
- カリアナクイーンはビーの命を救い、面倒を見る見返りとして重力異常の情報共有を要求してきました。特殊なワープ技術を手に入れれば、ノバス外との通信や長距離ワープが可能になります。そうなればカリアナ族が望んでやまなかった繁栄と独立の原動力になると思ったからでした。
- しかしカリアナ族の後ろ盾は友人であるロタンサードと敵対していたロタンセカンドだと知った彼はこの提案を断ります。だが美しい王女、カノーアはそれでも一切怒らず、むしろビーに恋したことを告白し、一緒に側に残ってほしいと頼み、また男性のほとんどを失ったカリアナ族には優秀な男性の遺伝子が必要だとも話しました。
- しかしビーはカノーアの額に友人としてのキスをして彼女の側を離れます。ビーの心の中にはまだかつて恋したジズ・カダシャがいたからでした。
- カリアナ族の集落から帰ってきた彼は信頼できる兵士であるノバスの友人達と協力し、もう一度ヘロディアンの中継基地の撮影に向かい、成功します。その特別な兵士達はビーが作った厳しい試練をクリアーした非公認武力集団、同時に対ヘロディアン部隊として創立された特殊部隊Ether Wingの隊員でした。
- そうした中、ビーは勇士が見つけたタウロス星団の特使、種子の少女、シーダーに出会います。シーダーこそ長距離ワープをした船の積荷でした。シーダーは勇士と一緒にノバス太陽系を渡り歩き、ヘロディアンの侵攻の予兆の多くを収集していたのでした。
- 危機
- シーダーを通じてノバス侵攻準備が着々と進行中だと知ったビーは、その事実をロタンサード、ジズ・カダシャに知らせました。また、ヘロディアンと繋がりがあるカルテルの長、ハイブリアを最優先殲滅目標だと指定しました。内部の敵は外部の敵より恐ろしいからです。
- しかしハイブリアの地位や、ヘロディアンの侵攻は最重要機密であり、一切の公開が禁じられていることなどから、正規軍は動かせない状態でした。それだけではなくヘロディアン対策の主力の一つであるベラート軍上層部にはヘロディアンの゛鈴゛があります。迂闊に動いては英雄と呼ばれる彼でも命の保証はありません。
- それでもビーは再びロタンとジズに協力を求め、最も信頼できる兵士達、Ether Wingを動員しハイブリアの撃退に成功したのです。しかし、ハイブリアは自分よりも更に恐ろしい存在であるヘロディアンベルグが来ており、その宇宙ステーションもほぼ完成しているという話を残し息絶えました。
- 重力異常個所に宇宙ステーションが建設されれば、ヘロディアンはその艦隊を瞬時に好きな場所に投入することができるということです。惑星ノバスはまさに風前の灯の状態でした・・・
- 歴戦の勇士である、あなた方エーテルウィングの力が唯一の希望なのです。
- 絶頂
- 既に重力異常個所を占領しているヘロディアンベルグの大艦隊とエーテルウィングの死闘
- エーテルウィングの艦隊がベルグ艦隊と相対し、時間を稼いでいる間、シーダーと彼女を護衛するエーテルウィングの優秀な勇士達はベルグ艦の内部に突入し、ベルグ本体と交戦、遂にベルグを倒すのでした。
- しかし死の間際、ベルグは恐るべき真実を物語ります。ベルグの上官に当たる人物とその巨大艦隊が既にノバスセクターに向けて進攻中であること、そしてその艦隊は例え中継基地が無くとも、通常航海で到着可能なすぐ近くまで迫っていること。
- ベルグの死と共に彼の艦は自爆シークエンスに入り、シーダーと兵士達は脱出しますが宇宙船は爆発に巻き込まれ、シーダーと兵士達は行方不明になってしまいました・・・
- 恋人との別れや存亡の危機、そして信頼していた仲間と遠方の同胞を失い、度重なる心労によりビーは絶望に打ちひしがれます。ですがその二ヵ月後、ノバス宙域で起こった正体不明な大規模戦闘の噂も静かになった頃、シーダーと兵士達はまたエーテルウィングの前に姿を現します。歓喜に沸きあがる人々の中、シーダーとあなた達はヘロディアンの陰謀を粉砕するために戦うことを誓うのです。